The future's map(みずき福祉会の設立と未来)

八王子美山エリアの「クロスロード美山」、そして町田のグループホームユニット「しえる」。これらは地域に開放された、多彩でインフォーマルな支援システムを実現していく上での拠点と位置付けています。

私たちみずき福祉会はこうした思いを込めてこれらを立ち上げました。

地域全体で支え合いながら展開していくというこのランドマークを、どのようなきっかけで手掛けるようになったのか。これまでの福祉、そしてこれからの福祉について、阿部 美樹雄ゼネラルマネージャー、八王子平和の家 施設長の渡辺 和生、八王子市障害者療育センター 施設長の林 良介がお伝えします。

VOICE  目の前に困っている人がいる時に何ができるか

みずき福祉会のこれまで 
1991-2020 

クロスロード美山の「ふぁいん」竣工時の
記念樹〈みずきの木〉の下で

阿部 私はもともと〈心理職〉でしたが、様々な施設を見学したり、講演を聞きに行ったりする中で思うところがあり、施設づくりを一人で始めました。とはいえ最初はうまくいかず、もう諦めかけたころにお声がかかって、ある入所施設を手伝うことになりまして。7年間いろんな場所に行って学び、地元に応援する人もできて、ようやく施設を立ち上げるに至りました。当時、15人位のユニットが一般的な中、やはり家族というのは5~6人じゃないかと思ったので、みずきは1桁人数のユニットにしました。

渡辺 画期的でしたよ。「指導教育」が中心の時代に、阿部GMは「この人たちの幸せ」に着目していました。

阿部 当時は散歩を歩行訓練、家に帰るのを宿泊訓練、支援員は指導員と呼ぶ時代だったんです。そんな中で、とにかく「指導教育訓練」以外の言い方で、“暮らしを築き”たかった。指導って、上からするものでしょう。支えることは、下からしかできないもの。全く逆なんです。 

渡辺 それでも、自分で法人を立ち上げようという人は少なかったんじゃないですか。

阿部 だから、ものすごい異端児扱いされました。でも、感覚的に違うと思ったんです。突き詰めていくと、この人たちに「安心に包まれた暮らし」をしていただきたいと思いました。

渡辺 設立時をよく知る方が、やはり阿部GMのことをとても賞賛していますよ。圧倒的に「利用者主体」でやってきたんだ、と。

阿部 そうなるために、様々な衝突がありました。でもそういう時期を10年くらい経て、だんだん施設像が出来てくるわけです。それが平和の家なんですが、今までに考えたことのないような施設になっていました。そして、絶対的に本人主体だということは、皆が理解してしてくれるようになりましたね。

 私は最初、そういったことを全く理解できていなかったと思います。もともと理系の研究職だったので、まるで畑違いの転職でしたから。福祉なんてまったく知らないものだから、見当違いなことをよくやっていたと思います。でも、その後しっかり育てていただいたおかげで、今があります。周りのスタッフのフォローも厚かったし、研修もたくさん受けさせてもらいました。だからこそ、違う分野から入った。だからこそ、違う分野から入った私も、この道を続けられたのだと思います。

渡辺 私はあまり目標を持てず、社会に出るのが怖い若者でした。福祉学科でしたが、大学も2年で退学してしまいました。その頃に平和の家が開所して、ここに就職した先輩が「暇なら来い」と声をかけてくれたんです。それで何となく入ったんですけど、今にして思えば、本当に運が良かったです。平和の家はいろんな利用者さんがいますが、どんな人も大丈夫だと思えるんです。ここの人たちって、愛されているから。愛されて、人を信用できるようになったら、大丈夫です。利用者さんだけでなく、職員同士も本当に仲が良くて、私はそこにずっと支えられていました。そういう雰囲気は、創設時から今まで、ずっと変わらないですね。

阿部 我々がよく使う言葉に、「心を支える」とか「心を抱きしめる」といったものがあります。安心させてもらえる、言葉をかけてもらえる、気遣いがちゃんとある。これは福祉に限らず、人が生きて行く中でとても重要な、本質でもあると思います。職員もそれをしっかり理解してくれているので、こういう風土は、みずき福祉会の施設ならどこに行っても同じように感じていただけると思いますよ。

渡辺 昔はリスクを考えずになんでもやっちゃったけれど、今の若い職員はよく考えて頑張ってくれていると思いますね。

阿部 職員がご利用者のために思い付いたことは、全部叶えさせてあげたいです。施設はご利用者にとって「安全基地」であると同時に、職員にとっての「成長空間」でもあります。モチベーションは仕事をする上で、いや、人生の中で非常に大切ですからね。そして、年齢を重ねるように良い福祉へと成長させていきたいです。 

 

VOICE  心を支えた上で、豊かさや幸せを感じていただきたい

次世代の福祉へ 
2020-20XX

地域共生の拠点でありランドマーク
この地域が望むインフォーマルな支援が始まりました

阿部 福祉を担う立場として、我々の理想は「地域の問題において役立つこと」です。障害のことばかりではなく、保育の問題も高齢の問題も、実は全部、福祉の分野なわけですから。だから、いつも皆に言うんです。「派手なことはしなくていい、一人でも二人でも、何かしら、誰かの役に立てばいい」と。そういう風に意識を向けていくだけで、地域の困っている人たちが、ほんの何人かでも救われていく。だから我々は社会福祉法人として、もう少し広い目で「この地域では、どんな困っている問題があるんだろう」と考える。インフォーマルな、つまり制度や法律に縛られない多様な支援を通じて、様々な問題の解決へと主導して行けるんじゃないかと思うんです。そうすると、やがて「社会福祉法人がこの町内にあって良かった」と思ってもらえるようになる。

渡辺 そうですね。福祉というものは、目の前に困っている人がいる時にどうできるかをということであって、障害の有無も関係ないし、制度の話でもない。

阿部 これからの時代、もう制度だけで人を助けることは出来ないんじゃないかと思うんです。需要は年々多くなり、それに対する供給はあまりにも少ない。だから、こういうインフォーマルな支援がこれからもっと必要になってくると思います。

さらに、機能だけで見てはいけないんです。お尻を拭くだけで完結するのではなく、その時に「気持ち良くなって良かったですね」と声をかけるかどうか。そこで価値が変わるし、そこまでいかないと福祉じゃない。

インフォーマルな支援を実現する拠点として、「クロスロード美山」が誕生しました。これは我々の考えている福祉の未来図の、象徴的な建物です。

 

「ふぁいん」は、2つのグループホームを合わせたクロスロード美山エリアの中に2019年11月に新築。八王子平和の家の従たる通所作業所として、より充実した活動内容での運営を目指していきます。

同じ建物内で運営する地域開放のサロンや、美山地域で開催する各種地域イベントとの連携を含めた多彩な活動で魅力をアップしてまいります。
写真は11月24日(日)「つながる ひろがる みやまる」をテーマ開催された地域イベントのポスターと開催の様子です。

 

渡辺 みずき福祉会は、これまでいろいろなことをトレンドにしてきましたよね。たとえば、1法人に1グループホーム持たなければカッコ悪いと言い続けて、そういう流れを作ってきたり。

阿部 だから次は、「クロスロード」とか「しえる」みたいな個性溢れる取り組みをしていないとカッコ悪いという流れを作っていくんです。こういうランドマークを地域に開き、幅広い層に知ってもらうことで、福祉関係ではない人だって、同じことを始める可能性があるでしょう。

渡部 やるんだったら楽しくやりたいですからね。そのためには、未来の福祉を自分たちでどんどん発想して行かなきゃ。

 療育センターは「クロスロード」のように開かれた施設があるわけではないのですが、それでも、今は地域貢献が必要ということは、職員が皆認識しています。どうしたら地域の方にも喜んでいただけるような「プラスα」のサービスができるか、“みずきらしさ”をどう表現するか、意見を聞いてみるとどんどん出てくるんですよ。たとえば、重いものを持てない高齢者の方には、散歩ついでに買い物を届け羅れるんじゃないかとか。うちのレクリエーションを高齢者施設に出張して、ご利用者とともに楽しんでもらうとか。スタッフは本当によく考えていますよ。

町田福祉園に隣接したグループホーム「しえる」の敷地と地域交流リビングルーム「ひのきの間」にて、毎月第3日曜日に『しえるマルシェ』と題して地域の皆様のご来場大歓迎のフリーマーケットを開催いたしております。「しえる」は町田における多様な価値につながる地域共生のランドマークを目指しています。

同じく「しえる」に設置された「ひのきの間」開催している地域共生事業。
町田福祉園支援スタッフが行っているインフォーマルな地域共生活動『あつまるん場』の様子です。開催場所は町田福祉園に隣接したグループホームの交流リビング「ひのきの間」で、地域の子ども達(参加登録をしている10数名の小学生の皆さん)の放課後支援として行なっています。プログラムは体育館などで遊んだり、リビングで勉強したり、参加型調理にて夕食を皆で作り、わいわい楽しみながら食べるといった内容です。障害者支援施設のスタッフが、利用者様への支援を構築する時と同じエネルギーでプログラム化し、地域の子ども達に必要なこと〜愉快で有意義な時間の過ごし方や、食べることの楽しさや大切さを伝えています。

阿部 福祉って本当にクリエイティブな仕事ですよ。クロスロードの場所は象徴的で、きっと、同じエリアにもっと良い施設を作りたいという法人が出てくるでしょう。私たちは、そんな「相互支援社会」を目指しているわけです。「この子たちを世の光に」なんて、障害児福祉から生まれて今や普遍的な言葉となりましたが、ああいう世代を超えた言葉はエネルギーがありますよね。我々も、伝える努力をしていきたいと考えています。先ほども出ましたが、みずき福祉会でよく言う「心を支える」。心を支えた上で、豊かさや幸せを感じてもらいたい。それが、我々が目指すべき福祉の価値だと信じています。

「価値組」ですよ!

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東京都八王子市美山町279番地

東京都町田市図師町971番地2

東京都八王子市長沼町1306番地4

東京都八王子市下恩方町925番地1

東京都八王子市美山町1735番地1

東京都町田市図師町971番地2
(町田福祉園内)

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